タイトリストが独自に行なったショートアイアンからロングアイアンに至る「番手間の飛距離調査」では、プロや上級者であってもロングアイアン領域では安定した番手間の飛距離差が得られていないことがわかりました。下記図1に示したとおり、ヘッドスピードが速くても約3ヤード、ロングアイアンでは飛距離を落としてしまうのです。
その原因は、通常のロングアイアンでは打ち出しが低くなり、十分なキャリーが得られにくいためです。下記図2で示したとおり、これを解消するためには、ロングアイアン領域でも打ち出し角度を上げ、他の番手と弾道の「最高点」を合わせる必要があります。
タイトリスト『816H1/816H2』の大きな開発ポイントは、そこにあります。
他のアイアンと弾道の「最高点」を揃えるために、どれだけ打ち出し角度を高くしなければならないか。そこには個人差があります。
ソール面積が広く、高い許容性と高い打ち出し角度が得られる『816H1』。
高い許容性はそのままに、強い中弾道が狙える『816H2』。
その2モデルをライナップしたのも、ゴルファーそれぞれに最適な弾道高さを提供したいと考えたからです。