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Wedge Column Vol. 2:気になる新ソール形状“Dグラインド”をボブ・ボーケイが解説します!

TVD(ツアーバンデザイン)ソールは、
96年“Mグラインド”から始まりました。

 『SM7』シリーズからストックモデルとして販売が始まった“Dグラインド”ですが、プロツアーではすでに長い間提供し、認知されているTVD(ツアーバンデザイン)の一つになります。
 TVD(ツアーバンデザイン)とは、1996年に始まったツアーサービスの一環です。幅が広く、20°ものバウンス角を有するマスターヘッドをツアーバン(プロツアーに随行するタイトリストのサービス・カー)に持ち込み、選手と対話しながらツアー現場でソールを削り、その場で選手に試してもらい、またフィードバックを受けて削り、また試してもらう。その繰り返しのプロセスの中から生まれたソールのグラインドパターンのことを指します。その代表格が“Mグラインド”。トゥからセンター、そしてヒールとソール後部のトレーリングエッジを大きめに削ったモデルになります。当時、ラニー・ワドキンス、セベ・バレステロスといった技巧派のベテランプレーヤーが気に入ってくれたため、“My Favorite”のMをとって、“Mグラインド”と呼ぶようになりました。


“Mグラインド”の操作性に、
フルショッットでのバウンス効果をプラス。

 “Mグラインド”はトゥとヒールだけではなく、ソールセンターのトレーリングエッジも削っているため、フェースを開いた時にリーディングエッジが浮きにくいというメリットがある反面、フルショット時のバウンス効果が弱くなってしまう面がありました。
 そこで、フェースの開きやすさを考慮しながらも、フルショットではしっかりとバウンスがその効果を発揮してくれる、もう一つのTVDソール、“Dグラインド”が生まれました。ツアーでは、ラッセル・ヘンリーや菊地絵理香が使っています。
 “Mグラインド”に比べれば、ソールセンターのバウンスが大きめで、やや鋭角なスイング軌道のプレーヤー、つまり一般のアマチュアゴルファーにも適しています。フェースをあまり開いたりせず、シンプルにアプローチしたい、というゴルファーにぜひ試していただきたいと思っています。

ボーケイ・デザイン ウェッジのソールグラインドは、常にプレーヤーと向き合い、対話することで長年にわたり蓄積されたフィードバックから生まれています。

マスタークラフトマン ボブ・ボーケイ

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