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PRO V1 25 YEARS OF INNOVATION vol.4
“Outperform Yesterday” 精密さでも“昨日”を超える。

プロV1のトータルパフォーマンスは
どの箱から出しても変わらない

プロV1ファミリーの製造は、現在米国マサチューセッツ州のボールプラント3とタイに建設されたプラント4で行われている。プロV1はコアの主原料となるゴム素材の調合に始まり、成形、ペイントに至るまですべての工程を自社工場と自社スタッフの手で行なっている。

「タイトリストのゴルフボールR&DがプロV1開発の過程でずっと精密さに焦点を当ててきたことは確かです。それは私たちが会社創立時の理念に忠実であり続けていることを示しています。例えば2011年モデルのプロV1・プロV1xには私が提案したディンプルパターンが採用されているのですが、これは単に空力性能を向上させ弾道の一貫性を高めるためだけの新デザインではありません。加工する機械そのものを一新し、ディンプル加工時における深さのバラツキを半減させることに成功したのです。2013年には塗装システムを変更、塗料がディンプルに溜まってしまうことがなくなりました。1球目から100万球目まで、まったく同じトータルパフォーマンスを備えたプロV1を作り出荷することがブランド全体のミッションなのです」(R&D/マイケル・マドソン)

一つのプロV1(3ピース)が出来上がるまでの全工程の中では90項目以上の製造チェック(検品)が行われている。デュアルコアを採用した4ピースのプロV1xになるとさらに検品項目は増えて120以上となる。1工程進むたびに検品し、規定の状態に「均一」に仕上がっているのかを確かめているのである。

「ナンバーワンであるということ。つまり最高のものを超えるということが私たちの仕事になっています。これは簡単なことではありませんが、幸いなことに挑戦することが大好きなエンジニアたちがここに集まっています。最大のライバルは自分自身であり、毎日自分自身に打ち勝たなければならない。それこそがプロV1に寄せられるナンバーワンの信頼をキープしていく唯一の方法だと思います」(マイケル・マドソン)

厳しいボールの開発テストが日々行われるテストセンター“マンチェスターレーン”のエントランスには、こう掲げられている。「OUTPERFORM YESTERDAY(昨日の自分を超えていこう)」と。

アクシネットカンパニー ゴルフボール R&D副社長 マイケル・マドソン
  • 精密製造

    タイトリストが保有する数千に及ぶゴルフボールに関わる特許のほとんどが「精密製造」に関わるもの。

  • 検品回数

    レイヤー(積層)が増えれば、それだけ検品の回数も増えていく。完成までの検品項目数はプロV1(90以上)、プロV1x(120以上)。

  • 弾道の一貫性

    塗料がわずかにディンプルに溜まってしまっただけで空力性能に影響し、弾道の一貫性が保てなくなる。

  • 最終工程

    最終工程では目視による検品に加え、創業時同様にX線によるチェックも実施されている。