PRO V1 25 YEARS OF INNOVATION vol.3
“精密”という名のパフォーマンス。90年の時を超えて。
マサチューセッツ州にあるアクシネットカンパニーの本社から車で30分の距離に老舗のゴルフ倶楽部「カントリークラブ・ニューベッドフォード」がある。1930年代の初め、このコースの18番グリーンで一人のゴルフ好きが渾身のパットを外した。完璧に打ったはずなのにゴルフボールは不自然な転がりを見せてラインから外れていったのだ。
“コレはおかしい、ボールに問題があるのではないか”
男は偶然一緒にラウンドしていた医師(X線科長)に頼み、愛用していたゴルフボールの内部をレントゲンで透過。すると当時一級品とされていた有名ブランドのゴルフボールは、コアはいびつで、しかも同じ箱から出したボールは、同一モデルとは思えないほど不均一な有様だった。
“ボールがこんな状態ではいくら上手く打っても意味がない”
あまりにも製造精度の低いゴルフボールの現状を目の当たりにした男は、自ら起業し“精密なゴルフボール”を製造することを誓う。自分のようにゴルフに情熱を傾け、スコアアップを目指すゴルファーのために。そのひたむきな努力が報われるように。
1935年、男はひとつのオリジナルゴルフボールを世の中に送り出した。その名は「タイトリスト」。中心に真円に近いコアを据え、製造過程では個体差が出ないように一つ一つを厳重にチェックしながら作り上げた。真っ直ぐに打てば、真っ直ぐに転がるゴルフボールを作り上げた。
それからちょうど90年経った2025年、「タイトリスト」は精密さと均一性を極限まで向上させたNEW プロV1・プロV1xを登場させる。進化の目的はMORE SPEED ・MORE CONTROL。ツアープレーヤーを驚かせる卓越したトータルパフォーマンスも、さらに精密さを増した製造プロセスの上に成り立っている。
“Excellence in Process,
Excellence in Performance”
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フィル・ヤング
アクシネットカンパニー創設者。元々精密ゴム製品を扱う会社 を経営しており、その知見を活かせばもっと精密なゴルフボー ルが製造できると一念発起。大学時代の友人でゴムの専門家 であるフレッド・ボマーを口説き落として1932年に起業した。
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精密なコア開発に成功
黒く見えるのがいわゆるゴルフボールのコア。下段に並ぶ従来ボールのコアは円形ともいえない歪んだ形状で個体差が激しい。フィル・ヤングはたった3年で上段に あるような精密なコアを内蔵したゴルフボール「タイトリスト」の開発に成功した。
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第一号ボールの誕生
アクシネットカンパニーの第一号ボールのモデル名が「タイトリスト」である。フィル・ヤングはこのゴルフボールを違いのわかるプロや上級者に積極的にプロモーション。そのフィードバックを聞くことで精密さとともにボールのトータルパフォーマンスをアップさせていった。