プレースタイルやライコンディションにさらに緻密に対応する「SM10 Wedge Works」
毎週配信しているタイトリスト ツアーニュースの中でタイトリスト ブランドアンバサダーを中心にクラブセッティングをご紹介することがあります。そのセッティングに「SM10 WW 60T」などと表記されたウェッジを見たことがある方も多いかもしれません。今回はWW、つまりWedge Worksモデルについてご紹介してみたいと思います。
「Wedge Worksはもともとツアーでテストされるプロトタイプウェッジの呼称ですが、現在ではその一部をフィッティングに基づいたウェッジの選択肢として一般にも提供を始めています。現在、SM10の通常展開モデルでも6種類のグラインドオプションがありますが、それとは別に5種類のWedge Worksモデルが存在しているのです。日本でもタイトリスト フィッティングセンター(藤沢)でフィッティングを受けられる方限定で販売しています」(ツアー担当/岩国誠之)
Wedge Worksモデルは特定のプレーヤーのニーズから発生しているケースも多いですが、ゴルフコースのライコンディションによって生み出される場合も多いと岩国は説明します。
「たとえばオーストラリアやスコットランドなど硬いライ・コンディションに対応するために生み出されたWedge WorksモデルがAグラインドやLow Bounce Kになります。PGAツアーでは違うグラインドを選んでいる選手でも、全英オープン出場時だけバウンス効果が少なめで硬い地面でボールを拾いやすいLow Bounce Kを選択する場合があります。地面が硬くて、バンカーはふかふか。そういう特殊な環境を克服するための特別なウェッジが必要なのです」(岩国)
プレースタイルだけでなく、プレーするコース環境に合わせて複数のソールグラインドを使い分けることで、常に一貫したショートゲームを成立させているのがツアープレーヤーの日常とも言えます。また、一般ゴルファーがプレーする場合でも高温多湿で芝が強く、地面が軟らかい夏場と、湿度が低く芝が薄く地面も硬い冬場では適正なバウンス効果を発揮するウェッジは異なってくるといいます。
「たとえばZOZOチャンピオンシップなどに出場するため、海外からスポットで日本にやってきた場合、普段よりもバウンスが大きめのウェッジを必要とする選手が少なくありません。その理由は日本のゴルフコースでは芝の種類の違いによって米国よりもボールが地表から浮き気味になるからです。バウンスは地中へのヘッドの潜り過ぎを抑える機能でもあり、バウンスを地面に当てることで浮いたボールの高さにヘッド軌道を合わせる調整機能ともなるのです」(岩国)
どんなプレースタイルでアプローチを行うのか?どんなコースでプレーをするのかで「最適」なソールのグラインド(バウンス効果)は変わってきます。タイトリスト フィッティングセンター(藤沢)では、Wedge Worksを含めたSM10のフルラインアップから季節や環境に応じた、あなただけのウェッジコンビネーションをサポートいたします。