News

ボブ・ボーケイの哲学を継承するウェッジツアー担当の日常

「たった1ミリソール幅を削るだけでアプローチの結果やフィーリング、ボールのフェースへの乗り感がまったく変わってしまう。それくらい繊細な作業をツアーバンで行っています」

そう語るのは日本ツアーを担当する、ボーケイ・デザイン ウェッジ ツアー担当 岩国誠之です。岩国がウェッジ専門のツアー担当クラフトマンとなって8年。最初はツアーサービスの先輩について学びつつ、時には米国本社に出向いてボブ・ボーケイ(タイトリスト マスタークラフトマン)に直接指導を受けながらウェッジのクラフティング技術を磨いてきたと言います。

「ご存知の通りショートゲームの世界は非常に感覚的で、数値ですべてを管理できるわけではありません。もちろん、ロフト角、ライ角、バウンス角、長さ、硬さ、バランスなど数値で測れるものをありますが、それだけではないということをツアープレーヤーから教えられました。選手からのきついダメ出しが日々クラフトマンとして成長させてくれている、そんな気がします」(岩国)

世界の各ツアーに専門クラフトマンが帯同し、それぞれのツアーで使用率No. 1を獲得しているボーケイ・デザイン ウェッジ。これは世界のフィールドにどのウェッジブランドよりも多くのテスターがいるということの証明です。プレーヤーが一打を争うゲームの中で感じたウェッジに関する本当のニーズをツアー担当クラフトマンが直接受け、即座に対応することで、ボーケイウェッジは着実に進化してきたのです。

プレーヤーとの対話を通してきめ細かなサポートを行っています

「現在SM10ウェッジで市販されているソールのグラインドオプションは6種類、その中からアプローチスタイルやプレー環境に応じたグラインドを選択することが可能です。このグラインドオプションは、長年各ツアーでプレーヤーとのコミュニケーションを重ねていくことで構築されていったもので、要求がシビアなツアープレーヤーであってもその80%のニーズをこのグラインドオプションの中で満たすことが可能です。私たちクラフトマンは基本となるグラインドを見つけ、必要であればプレースタイルにさらに適したグラインドを施します。それはソールのバウンス効果を変えるだけでなく、ヘッドのシェイプ変更、リーディングエッジの見え方の調整、スイングウェイトの調整など多岐にわたります」(岩国)

プレーヤーの感性に応えるためには必要に応じてカスタマイズを行います

また、プレー環境によってもウェッジの調整は大きな影響を受けるといいます。

「とくに日本のゴルフコースでは芝種の違いによって、米国のコースに比べてボールは地面から浮きやすい傾向があります。このためにその数ミリの高さを調整するソールの役割、特別なグラインドが必要になってくるのです。また、日本ツアーのプレーヤーは欧米に比べて構えた時のリーディングエッジの浮きを嫌う傾向がありますので、その調整も必要になることが多いですね」(岩国)

現在、ボーケイフォージドウェッジに採用されている『Bグラインド』が、実は日本ツアーのニーズを反映させて誕生したグラインドの一つ。リーディングエッジの浮きを抑えるフラット気味なソールで、フェースを開いた時に高いバウンス効果を発揮するモデルです。

「もともとBグラインドは、Sグラインドをベースにしたもの。SM10であればSグラインドで近い効果を体感いただけると思います」(岩国)

ツアー担当クラフトマンの日常を追いかけてみると、ツアープレーヤーがいかにも特別なソールグラインドを施した、特別なウェッジをキャディバッグに入れてプレーしているような印象を受けてしまいますが、実際はそうではありません。こうした日々のプレーヤー対応があるからこそ現在のグラインドオプションが確立され、フィッティングプログラムによってすべてのゴルファーに最適なバウンス効果を発揮するボーケイウェッジを提供することができるのです。

ツアープレーヤーからのフィードバックが製品のパフォーマンスに反映されています

「バウンスは友達だとボーケイさんはいつも言いますが、自分の仕事もまさにそれに尽きると思います。ウェッジを味方につけることで確実にスコアメイクがしやすくなる。アプローチが成功するようになる。そのためのお手伝いをこれからも全力でしていきたいと思います」(岩国)

ツアーの現場で育まれたボーケイウェッジだけが持つグラインドオプション。そしてフィッティングスペシャリストによるフィッティングプログラムをご利用いただくことで、誰もがツアーレベルのフィッティングサポートを受けることが可能です。タイトリストのウェッジフィッティングをぜひご活用ください。

SM10ウェッジを詳しく見る

ウェッジフィッティングを詳しく見る