ベストスコアに導く
“ギャップウェッジ”の選び方
SM8のロフト角50°・52°には、
バウンス角8°と12°の2種類をラインアップ
SM8のロフト角50°と52、いわゆるギャップウェッジのカテゴリーにおいて、バウンス角8°と12°の2種類がラインアップされていることをご存じでしょうか。
フルショットで使う機会が多いギャップウェッジで、フェースを開くかどうかの選択の優先順位は高くありません。では、なぜバウンスの選択肢を用意しているのでしょうか。
それは、ウェッジの中でもアイアンに近いカテゴリーだからこそ、フルショットのスイングタイプによるバウンス選びが重要だと、ボブ・ボーケイが考えているからです。つまり、フルショットにも大きく分けると2通りのパターンがあり、それぞれのゴルファーに最適なバウンスリアクションを発揮するためにラインアップしています。
【① バウンス角12°が合うゴルファー】
インパクトエリアでディボット跡が深く、大きなターフが取れる場合は、バウンス角12°のギャップウェッジを選択することをオススメします。
なぜなら、コンパクトでソール幅が狭いブレードアイアンを使用しているゴルファーは、ダウンスイングからインパクトまでの入射角度が鋭角な場合が多く、ギャップウェッジでもヘッドが潜りやすくなる傾向があるからです。12°のバウンスだとそれを低減してくれます。
相性のいいアイアン…620MB、620CB、T100、T100・S
【② バウンス角8°が合うゴルファー】
インパクトエリアでディボット跡が浅く、あまりターフが取れない場合は、バウンス角8°のギャップウェッジがオススメです。スイングトレンドの変化によって、PGAツアーでもアイアンやウェッジのフルショットで入射角が緩やかなプレーヤーが登場。これに伴いギャップウェッジのローバウンスタイプも必要になってきているのです。
ツアーアイアンの中でもややソール幅の広いモデルはバウンス角度も低めに設計されています。こうしたアイアンを愛用しているゴルファーのスイングには、ローバウンスのギャップウェッジが合う可能性が高くなります。
一般的に、上級者はアベレージゴルファーよりも小さいバウンス角が合うというイメージがあるかもしれませんが、スイングタイプの傾向でみると推奨すべきバウンス角はその逆になります。
ウェッジに付けられたバウンス角の目的は「地中深く潜ろうとするヘッドを振り抜きたい方向に変換する」ことにあります。ダウンスイングで鋭角に振り下ろしてくるプレーヤーほど、ヘッドを地中深く刺してしまう傾向が強く、正しく振り抜いていくためにはより多くのバウンスの助けを借りなくてはならないのです。
そのため、スイングパターンが鋭角(スティープ)なら大きめのバウンス角、鈍角(スイープ)ならば小さめのバウンス角。普段のアイアンショットでターフが大きく取れるかどうかで、選ぶべきギャップウェッジのタイプが決まってくるのです。