メジャー初戦でもボーケイ・ウェッジが使用率No.1!
上位入賞プレーヤーのコンビネーションのこだわりとは?
2021年のメジャー第一戦が終了。88名の選ばれしトッププレーヤーのみが出場した本大会において、タイトリスト ボーケイ・デザイン ウェッジは46%もの使用率を獲得し、今年もNo.1ウェッジブランドとなりました。これは2位ブランドに2.5倍以上の差をつける、圧倒的な信頼の証しです。
今回は、メジャーの舞台で上位フィニッシュを果たしたタイトリスト ブランドアンバサダーのウェッジセッティングについて紹介していきます。
まず、単独2位となったウィル・ザラトリスのセッティングを紹介してみましょう。
PLAYER/1
2位
Will Zalatoris / ウィル・ザラトリス(アメリカ/タイトリスト ブランドアンバサダー)
- Ball: プロV1
- Driver: TSi3(9.0°)
- Fairway: TSi3(16.5°)
- Utility Iron: U•500(#3)
- Irons: T100(#4-PW)
- Wedges: Vokey Design SM8(50-08F/54-10S/60T)
ザラトリスはT100アイアンをPWまで使用し、ウェッジはロフト50°のギャップウェッジ、ロフト54°を55°にカスタム調整したSグラインド、そして60°のTグラインドと、3本のボーケイ・デザインSM8ウェッジをキャディバッグに入れていました。
「僕は主に60°のボーケイ・デザインウェッジを使ってグリーン周りでのアプローチショットを行います。以前はKグラインドを使っていましたが、Tグラインドにしたことで、よりフェースを開いたり、スクエアに打ったりとショートゲームのバリエーションを増やすことができたのです」(ザラトリス)
彼はロフト54°のモデルを55°に調整して使用していますが、「ロフト調整するならばロフトの少ないモデルを選び寝かせる方がよい」とボブ・ボーケイ(タイトリスト マスタークラフトマン)も常々言っています。これはロフトを立てる調整を施すと、どうしてもバウンス角が小さくなってしまうからです。ボーケイ・デザインウェッジは2°刻みのロフトバリエーションを用意し、その間の調整はロフトの小さいモデルを選び、ロフトを寝かせて調整することを基本(プロにより例外あり)に開発されています。そうすることでバウンス効果を損なうことなく、ロフトを調整することができるからです。
PLAYER/2
3位タイ
JORDAN SPIETH / ジョーダン・スピース(アメリカ/タイトリスト ブランドアンバサダー)
- Ball: プロV1x
- Driver: TSi3(10.0°)
- Fairway: TS2(15.0°)
- Utility: 818 H2(21.0°)
- Irons: T100(#4-#9)
- Wedges: Vokey Design SM8(46-08F、52-08F、56-10S)、Vokey Design Proto(60T)
- Putter: Scotty Cameron 009 prototype
ジョーダン・スピースの使用ウェッジはこちら
ザラトリスと同じくT100アイアンを#4から入れるジョーダン・スピースですが、アイアンのPWではなくボーケイ・デザインSM8のロフト46-08をPWとしてセッティングしている点が、ザラトリスと異なるポイントになります。アイアンセットのPWとウェッジシリーズのPW相当ロフトモデルとの違いを、ボブ・ボーケイはこう説明します。
「ウェッジというのは、そもそもコントロールショットに特化した設計を施しているという点でアイアンとは違います。それはソール形状だけでなく、ヘッド全体のプロファイル(形状)、精密にミーリングされたフェース面、そしてシャープなスコアライン(溝)などすべての設計に関わってきます。トッププレーヤーにとってPWは飛距離を出すクラブではなく、精密にフライトコントロールするスコアリングクラブなのです」(ボーケイ)
ジョーダン・スピースは、ウェッジのコンビネーションについて次のようにコメントしています。
「フルショットベースで使う48°と52°は0.5°だけロフトが立つように調整をしています。グリーン周りからのショットではほとんど60°を使うので、ロブウェッジにはとてもこだわりがありますね。ヘッド全体を少しコンパクトにし、リーディングエッジが少し前に出るように調整してもらっています。まさになんでもできる万能ウェッジ。おかげでハイリスクのアプローチも楽しみになりました」(スピース)
Tグラインドは、スクエアショットでも、フェースを開いたショットでもイメージ通りのバウンス効果を得ることができる世界のツアーで人気のグラインドです。今回、メジャー初戦で上位入賞を果たした2名のプレーヤーはともにTグラインドを選ぶことで、傾斜が強く、硬いグリーンへのアプローチを見事に成功させていたのです。
ジョーダン・スピースが自身のギアセッティングについて解説してくれていますのでぜひご覧ください。
※使用率・使用ギアはダレル・サーベイ社調べ