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「ボーケイ・デザイン ウェッジをもっと知る」#10
ボブ・ボーケイがプレーヤーとともに作り上げてきた
ソールグラインドのバックボーン ②

フェースを開いてバウンス効果を調整!
ツアーが育んだMグラインドの誕生

ボーケイ・デザイン SM8ウェッジに用意された6つのソールグラインド(F/S/D/K/M/L)。今回は、その中から「Mグラインド」にまつわるストーリーを紹介します。

ボブ・ボーケイがツアー支給ウェッジに独自のソールグラインドを施し、ツアープレーヤーに供給するようになった背景については、前回(コラム#9)で詳しくご紹介しました。初期ラインアップの「260・04」をベースに、トレーリングエッジをセンターからトゥ、ヒールに大きく削り、フェースを開いた時のバウンス抵抗を適正化したTグラインド。それがプレースタイルに合わせて適したソール形状をフィッティングしていく、きっかけとなったのです。

「Mグラインド」も、Tグラインド同様、グリーン周りからフェースを大きく開き、高いロブショットを多用するトッププレーヤーのニーズを満たすために開発がスタートしています。Tよりもソール幅が狭いヘッドを基本とし、その開発過程ではボーケイとプレーヤーとの数年に及ぶ試行錯誤の結果、「M」だけでなく「L」、「P」といった数多くのプロトタイプが製作されました。

その中で、特定のプレーヤーだけでなく複数のプレーヤーに高い評価を得たモデルが『TVD(Tour Van Design)60M』になります。このモデルは開発当初のMグラインドと同じようにトレーリングエッジ側を大きくグラインドし、ソールの中間から前側にかけては丸みをつけたソールデザインが特徴でした。

ソールの前側から中央部を“キャンバーにする(丸みをつける)”ことによって、フルショット時のソール抵抗が増し、ショートゲームのさらなる安定性を生み出したのです。

Mグラインドの原点になった『TVD60M』(写真左)と、最新の『SM8 60-08M』(写真右)。TVDよりもソール前面のキャンバーが強くなっている(赤線部分)のが最新のMグラインドです。

この多くのプレーヤーに信頼された『TVD(Tour Van Design)60M』が、現在のボーケイ デザインSM8ウェッジのMグラインドの原型。フェースを開くアプローチをするツアープレーヤーにとってのスタンダードソールとなりました。

そして、Mグラインドよりもさらに大きくフェースを開きやすく、ソール前面をややフラットに仕上げたモデルが、現在のLグラインドになります。

また、Mグラインドの“キャンバー”効果をさらに大きくし、フルショット時やバンカーなどからも高いバウンス効果を発揮するのがDグラインドになります。

Mグラインド
Lグラインド
Dグラインド

フェースの開き具合でバウンス効果をセルフ調整したいプレーヤー向けのMグラインド(写真左)。現在は、さらに大きく開きやすいLグラインド(写真中央)、逆にフェースを開かないショットでも高いバウンス効果を発揮するDグラインド(写真右)へと細かい派生を遂げている。

アプローチでフェースを開くタイプのプレーヤーに育まれたMグラインドは、Lグラインド、Dグラインドという派生モデルが登場したことで、現在は“Mid(中間/基本)グラインド”と呼ばれるようになっています。フェースを開きたいプレーヤーをきめ細やかにサポートする3つのソールグラインドにぜひご注目ください。

【オススメポイント まとめ (詳しくは動画をご覧ください)】

・グリーン周りでフェースを開くタイプにオススメのMグラインド

・もっと積極的に、大きくフェースを開きたい方はLグラインド

・フルショット(フェースを開かないアプローチ含む)でもバウンス効果が欲しい方は、Dグラインド

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