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「ボーケイ・デザイン ウェッジをもっと知る」 #7
ウェッジの輪郭“フェース プロファイル”の秘密(前編)

フェースセンターとリーディングエッジ頂点が一致すること。
それが、ボーケイ流“構えやすさ”へのこだわり。

今や世界中のプロツアーで圧倒的な信頼を獲得し、50%を上回る高い使用率※を誇る、タイトリスト ボーケイ・デザイン ウェッジ。今回はその初代モデルから貫かれるマスタークラフトマン、ボブ・ボーケイのウェッジデザインについて紹介してみたいと思います。

ひとことでウェッジデザインと言っても、そのポイントは多岐に渡ります。それはいわゆる重心設計(プログレッシブCGなど)であり、ロフトとバウンスのコンビネーションであり、アプローチスタイルに則したソールのグラインドバリエーションもウェッジデザインに含まれます。ボブ・ボーケイは1999年に初代ボーケイ・デザイン ウェッジを誕生させてから20年が経過した今日まで、それら全てをツアープレーヤーたちのフィードバックを盛り込みながら大きく進化させ、スコアアップを約束する唯一のウェッジセレクトシステムとして確立してきたのです。

【ボーケイ・デザインの要 フェースプロファイル】

ウェッジデザインの中でボーケイがとくに気を配るポイントがあります。それが“フェースプロファイル”です。これはタイトリスト独自の表現かもしれませんが、いわゆるフェースの輪郭、一般的には“顔”といわれるものになります。

ボーケイ・デザイン ウェッジは99年に『200』『300』『400』という3つのフェースプロファイルをラインアップするウェッジシリーズとしてスタートしました。そこには異なる“フェースプロファイル”とオフセットを持った3系統を用意し、それぞれにロフト角展開をすることでプレーヤーニーズを明確にする意図がありました。

ボーケイ・デザイン ウェッジのデビューモデル。当時から豊富なラインアップをそろえ、プレーヤーニーズに応えていました。
ボーケイ・デザイン ウェッジのデビューモデル。当時から豊富なラインアップをそろえ、プレーヤーニーズに応えていました。

3つのフェースプロファイルをツアーに供給し、ヒアリングを続けていくと『200』シリーズに人気が集中することがわかりました。ボーケイは精力的にツアーに帯同しツアープレーヤーのフィードバックを受けることで、独自の“フェースプロファイル”を確立していきます。それが現在のボーケイデザインウェッジのツアープロファイル。『200』シリーズを原型とした、いわゆるティアドロップ(雫型)と呼ばれる形状になります。

ボーケイはこのフェースの輪郭を作る上で、最も重要なのが上図で示したリーディングエッジの丸みだと言っています。基本的には丸みの頂点がフェースセンターにあり、ホーゼルとトゥに向かって左右均等にカーブする美しいラインを描いていること。ニューモデルの開発の際は最終段階まで、このリーディングエッジの見え方について細かい修正指示を加えます。そしてこのリーディングエッジのカーブの大きさが、ロフト角によって違うのがボーケイ・デザイン ウェッジの大きな特徴になっています。

モデルチェンジの度に精査され、確立されてきたボーケイ デザインウェッジ独自の“フェースプロファイル”は、大きく分けて3タイプに分かれます。

①ギャップウェッジ(46°~52°)

②サンドウェッジ(54°~56°)

③ロブウェッジ(58°~62°)

基本的には2つのブレード長さと3つのリーディングエッジの丸みをロフト角に合わせて組み合わせて採用しています。

ボーケイがロフト角別にフェースプロファイル(リーディングエッジの丸み)を細かく設定する理由は、ターゲッティング(Aiming)にありますが、それについては次回、詳しくご紹介します。

※ボーケイ・デザイン ウェッジは、米男子ツアーで50%、国内男子ツアーで45%を上回る高い使用率を獲得しており、ウェッジ使用率No.1ブランドとしてその地位をさらに強固なものとしています。
(ダレル・サーベイ社調べ)

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