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フィッティングコラム vol.6:日本のプレーヤーのために、NEWボーケイデザインFORGEDウェッジ。

日本各地のゴルフショップやゴルフコースでボーケイウェッジのフィッティングイベントがスタート。そのフィッティングプログラムを担当する、ウェッジフィッターの三瓶大輔(みかめ だいすけ)がウェッジ選びのポイントを6回に分けてお送りします。

※掲載画像のウェッジは旧モデル

日本の芝はボールが浮きやすい。だから日本専用のウェッジが作られました。

ウェッジフィッティングの観点からお届けしてきたコラムも最終回となりました。最後は日本市場専用にボブ・ボーケイが考案した『FORGEDウェッジ』についてお話ししてみます。グローバルモデルの『SM』シリーズがあるのに、なぜ日本専用ウェッジが必要なの? とよく聞かれます。その答えは、まさしく日本特有のコース環境とそこで育まれた道具観に、欧米との違いがあるからです。

まず環境面ですが、日本のゴルフコースに多い野芝や高麗は茎の張りが強いため、ボールが地表から浮いた状態になりやすくなります。対して西洋芝では逆にボールが沈みやすくなります。ボブ・ボーケイはこの違いに着目し、『SM』シリーズよりも少しだけオフセットが大きく、ストレートなリーディングエッジを有した『FORGEDウェッジ』を開発したのです。
ボールが浮いた状態でも、確実にバウンス効果が得られ、ボールがフェース面にしっかりと乗るようになるからです。

さらにボブ・ボーケイ自ら日本ツアーを訪れ、選手のニーズを聞いた結果、日本のプレーヤーにはバランスが軽いウェッジを好む傾向があることがわかりました。軽めのヘッドで、より繊細に多彩なテクニックでグリーン周りを攻略しているプレーヤーが多かったのです。もちろん日本ツアーでも『SM』シリーズの愛用者は多く、一概に言えないところはあります。
しかし、長いゴルフの歴史の中でコース環境がアプローチスタイルを作り、それに適した道具が必要とされてきたことをボブ・ボーケイは知っています。だからこそ日本には特別なウェッジが必要であると判断したのです。

環境とニーズを把握するために、ボーケイは今もツアーに赴きプレーヤーとの会話を楽しみます。「フィッティングでも対話を重視しなさい」。ボーケイの哲学に基づいて、タイトリストのウェッジフィッティングは運営されています。

さて全6回のウェッジフィッティングコラムを通じて、ウェッジ選びの重要性を話してきました。あらゆる状況下において自信をもって臨むことのできるウェッジを選ぶことが、スコアアップの為に非常に重要であることをご理解いただけたでしょうか。
「つまりウェッジを選ぶという事は、ベストスコアをつくるという事なのです!」
最後までウェッジフィッティングコラムをお読みいただきまして、ありがとうございました。
(フィッティング担当/三瓶)

精密な軟鉄鍛造製法で作られた『FORGEDウェッジ』。

ややオフセットが大きく、ストレートなリーディングエッジが特徴。

ボールが浮いた状態でも正しくバウンスが機能するため、安定したアプローチが可能に。

米国の芝はボールが沈みやすく、日本の芝はボールが浮きやすくなります。


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