ビリー・ホーシェル、年間王者が正夢に!
にわかに信じがたいと言うビリー・ホーシェルですが、タイトリストPro V1x愛用者であるホーシェルは、今年のPGAツアー開幕時から、夢のFedExカップ優勝を予感していたことをほのめかしました。
イーストレイクで勝利した後のインタビューで、「夜、寝ているときに、自分の生活の中で起こることを夢で見ることがあるんだ。いわゆる、虫の知らせみたいなものだと思う。」と語っています。
ホーシェルは、少年時代にオールスターベースボールの練習中、バットで目をケガしたときのことを話してくれました。当時10歳だったホーシェルは、このケガを暗示する夢を前に見たことがあるとすぐに思い出し、痛みに対して準備ができていたので、泣かなかったとか。
そして、昨冬にも同じような経験が……。
「12月か1月辺りに目が覚めたときのことだけど、あまりにおぼろげな感覚だったので、それが現実になるかどうかは確信が持てなかった。でも、FedExカップのトロフィーを持っていたことは覚えていたんだ。今シーズンのプレー中は、そんなこと考えもしなかったけどね。」
とはいえ、FedExカップシリーズで快進撃を見せ始め、その夢のことを意識し始めたそうです。
「優勝する前の週に、今、自分はあの場所にいると鮮明に思った。今週になって、もしかすると本当に実現するかもしれないぞと少し思えるようになったよ。だから、今朝、目が覚めたときも、FedExカップで優勝するチャンスだと分かっていたから冷静になれたんだ。」
夢のお告げがあったからか、それとも3週間の激闘が実を結ぶことを意識したからか、ホーシェルは落ち着いてプレーに臨み、ツアー選手権の最終ラウンドでは安定したスタートを見せました。
最終グループでスタートし、ホーシェルは最初の3ホールでバーディチャンスを迎え、2アンダーの33で前半を終えます。1つ1つのショットで集中力がぶれることはありませんでしたが、ショットの合間にはリラックスした様子を見せました。それが快進撃の大きな秘訣だったとホーシェルは言います。
「リラックスしたり、コース上で楽しもうという気持ちがあれば最高のプレーができるんだ。でも同時に、コース上で気をつけるべきことには集中しているよ。ショットの間も集中はしてるけど、冗談を言ったり人と会話したり、そして自分の番が来るとゾーンに戻るんだ。特にこの3週間は、良いプレーをするためにそうすることが必要だと分かったし、本当にうまくいったと思う。」
今週わずか5つだったボギーの1つを10番ホールで出してしまいますが、15番のバーディで取り戻し、1アンダーのリードを取り戻します。16番でラフに打ち込みますが、タフな精神力を見せ、大叩きするリスクを避け、フェアウェイにチップショットでリカバリー。完璧なウェッジアプローチを思い描いたというホーシェルでしたが、1ヤード短く、グリーンの傾斜をスピンバックします。
ホーシェルは、残る30フィートのパットでPro V1xゴルフボールをカップに沈め、世界クラスのパーセーブに成功し、これが勝利への決定打となります。
そして最終的に、ツアー選手権を11アンダー、269で終え、優勝を飾りました。パーオン率は驚きの79.17%、パットの巧拙指標となるSGPは0.815で6位を記録しました。
ホーシェルは、FedExカッププレーオフ初戦のザ・バークレイズでは、どういうわけか予選落ちしてしまうという意外なスタートを切っていました。
「バークレイズの後、家に帰ってから、コース上ではメンタル面を変えていく必要があるかもしれないと妻と話してたんだ。自分のやり方は置いておいて、少し気楽にプレーすることでいいショットができるんじゃないかってね。」
妻のブリタニーとの話し合いで、プレーに対する見方を変えたと語るホーシェル。そして、順調に夢に向かって進み始めます。ドイツバンク選手権では、優勝は逃してしまうものの、2位という好成績を収めます。
そして、その翌週に行われたBMW選手権、続くツアー選手権で優勝し、FedExカップ年間王者に輝きました。
ビリー、本当におめでとう!TEAM TITLEISTスタッフ一同より。