父から息子へ家系で受け継がれたクラフトマンシップ
ボブ・ボーケイは1939年にカナダで産声をあげました。彼の父、ウォルターは精密工具や金型を製作する会社を営んでおり、プライベートでは非常に熱心なゴルファーでもありました。ウォルターはプレーを楽しむだけでなく、ゴルフクラブを自らの手で調整・カスタマイズすることにも没頭するような情熱家。ボブは幼少期からそうした父の作業を観察し、時に手伝うことでゴルフクラブに対する知識を自然に吸収していきました。
25歳になったボブは故郷モントリオールを離れ、米国に向かいます。移り住んだ場所はカリフォルニア州のカールスバッド。彼は西海岸随一のゴルファー天国に居を構えることで眠っていたゴルフに対する情熱をたぎらせ、ゴルフゲームにのめり込んでいくようになります。そして、仕事の面でも何らかの形でゴルフに関わっていきたいと考えるようになっていきました。
「私は真剣にゴルフに取り組みましたが、競技者としての自分の才能には限界があることにも気づきました」(ボブ・ボーケイ)